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ジッターが高いと言われたら

確認日:2026-10-05 · 数値例は説明用の仮の事例です

「ジッターが高い」と表示されたら、最初にどのツールが何を計算した値なのかを確認しましょう。速度テストの値、ゲーム内の値、Pingの最大と最小の差は同じ指標ではありません。このページでは具体的な応答列を使い、幅・中央値・p95の見方を説明します。数字に一律の合格線を引くより、同じ測定で症状の出る前後を比べることが先です。

このページの内容
  1. ジッターという言葉だけでは、計算が決まらない
  2. このサイトの「RTTの幅」は、最大から最小を引く
  3. 少数のp95は最大値に近い
  4. ゲーム表示10msとPingの幅80msを比べない
  5. 変動の大きさより、変わる条件を探す
  6. 相談時は、指標の名前より元の条件を添える

ジッターという言葉だけでは、計算が決まらない

遅延の変動を広くジッターと呼ぶことがありますが、定義と計算方法は一つではありません。RFC 3393にはパケット遅延差を扱う指標があり、RTPのRFC 3550には到着間隔に基づくジッター推定があります。測定方向、対象パケット、集計方法が違えば値も変わります。

往復時間のPingと、片方向の通信や到着間隔を評価する値を同列に並べないようにします。ゲームの公式説明が見つからなければ、その表示の厳密な定義は不明として残します。推測で「この数字なら正常」と補わないことが大切です。

このサイトの「RTTの幅」は、最大から最小を引く

応答が20、21、22、23、100msなら、最小20ms、最大100ms、幅80ms、平均37.2msです。中央値は真ん中の22msなので、多くの応答は短くても1回大きく跳ねたことが読み取れます。この幅80msを、このサイトはジッターとは表示しません。

同じ幅でも、遅い応答が連続するか散発するかで遊んだ感覚は変わります。統計は元の順番を説明しきれないので、症状が出た時刻とロス、元のログも必要に応じて残します。

少数のp95は最大値に近い

このサイトのp95は、値を小さい順に並べ、件数×0.95を切り上げた順位を使う方法です。上の5件なら5番目の100msで、平均より大きくなります。4件の短い測定でも最大値と同じになるため、長時間の品質を代表する値とは考えません。

別ツールが順位の間を補間する方法を使っていれば、同じ列でもp95が変わることがあります。定義が違う数値を使って「こちらの回線が上」とは言えません。比較するなら同じツール、同じ宛先、同じ回数や観測時間を基本にします。

ゲーム表示10msとPingの幅80msを比べない

ゲーム内のジッターが10ms、外部Pingの幅が80msだったとしても、どちらかが間違いとは限りません。相手もパケットも集計方法も異なるからです。ゲームの表示はそのゲーム内の前後比較に使い、外部Pingは外部Ping同士で比べます。

Ping解析では、個別行が欠けていると中央値やp95を出さず、集計欄だけを表示します。「時間<1ms」の行を含むときも、正確な値が分からないため補助統計の扱いを明示します。0msと測定不能を混同しません。

変動の大きさより、変わる条件を探す

まずゲームを有線・低負荷で試し、同期や共有を止めたときに変動が減るかを見ます。Wi-Fiでだけ変動するなら電波や中継経路、ゲートウェイが安定して外部だけ変わるなら外側の負荷や経路も候補です。ルーターがICMPへ返事をしない例外には注意します。

短い試験で現象が出なければ、継続Pingの記録に進みます。普遍的なしきい値を決めるより、同じ条件で改善前後の症状と数値が一緒に変わったかを確認しましょう。

相談時は、指標の名前より元の条件を添える

ツール名、測定先、日時、接続方法、試行数、平均・最大・ロスと、何をジッターと呼んだかが分かる画面や説明を残します。ゲーム固有の表示ならゲーム運営へ、複数サービスで外部が悪化するならISPへ相談します。

問い合わせ下書きには、分からない定義を無理に補わず「ゲーム内表示」などと出どころを書きます。測定を混ぜずに渡すだけでも、相談相手が誤った比較をする危険を減らせます。回線変更は、端末や宅内通信を分けた後の選択肢です。

参考にした一次資料

状況を整理したいときは症状から診断できます。測定値だけで故障や責任を確定するものではありません。