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有線なのにパケットロスが出る原因|LAN内と回線側を順番に切り分ける

数値例は説明用の仮の事例です

有線にしたのにロスが消えないときは、ケーブルより外だけを調べるのではなく、PCからルーターまでの区間も確認します。ゲームのロス表示とWindows Pingは同じ測定ではありません。このページでは二つを分けて記録し、ケーブル・ポート・別端末の比較から、宅内と外部のどちらを先に調べるか整理します。

このページの内容
  1. 有線でもパケットロスは起こる
  2. ゲーム内のパケットロスとWindows Pingを同一視しない
  3. ゲートウェイにもロスが出る場合
  4. ゲートウェイは0%だが外部だけロスする場合
  5. 別PC / 別端末でも再現するか
  6. 一つの宛先だけロスする場合
  7. 相談前に記録する情報

有線でもパケットロスは起こる

パケットロスは、小分けに送られる通信データが届かないことです。有線LANはWi-Fiの電波干渉を避けられますが、ケーブルの損傷、端子の接触、PCのネットワーク機能、途中の機器や混雑まで取り除く方法ではありません。LANケーブルが挿さっていることだけでは、宅内が正常とは証明できません。

最初に、自分の接続経路を簡単に書いてみましょう。PCから壁のLAN端子、ハブ、ルーターなど、どこを通っているかを整理します。ハブは複数の有線機器をつなぐ機器です。壁端子の先が不明なら不明のままで構いません。共用設備を開けたり、管理できない配線を抜いたりしないでください。

そのうえで、ゲームだけにロス表示が出るのか、通話や別端末も途切れるのかを分けます。速度低下や描画のカクつきも一緒に起きる場合は、有線なのにラグい場合の確認順も参考になります。ここでは返信が欠ける区間を探す比較に絞って進めます。

ゲーム内のパケットロスとWindows Pingを同一視しない

ゲームは自分のサーバーとの通信を、Windows Pingは指定した宛先とのICMP(疎通確認などに使う通信)を見ています。宛先、通信方式、集計時間や表示の丸め方が違うため、ゲーム内のロスとPingの損失率は一致するとは限りません。片方が0%でも、もう片方の表示を誤りと決めないでください。

説明用の例として、ゲームは一瞬3%を表示し、外部への100回のPingは0%だったとします。ゲームだけの経路に問題がある可能性も、Pingを送っていない短い間に症状が起きた可能性もあります。ゲーム名、地域、発生時刻、送信・受信のどちらのロス表示かを記録し、同じ時間帯に測った結果かを確かめます。

Windowsでは 次のコマンド のように回数を指定できます。短い測定で現れない症状には継続Pingも使えますが、100回なら十分と保証するものではありません。測定を終えるまでに症状が出たかを必ず書き添え、割合だけでなく送受信数と時間の長さを残しましょう。

コマンドプロンプト
ping -n 100 1.1.1.1

Pingのタイムアウトは、待ち時間内に返信を受け取れなかったことを示します。宛先の応答制限でも起こり得るため、実際のゲーム通信が同じ割合で消えたという意味にはなりません。表示の詳しい読み方はパケットロスの基礎と測定回数へまとめています。

ゲートウェイにもロスが出る場合

コマンドプロンプトで コマンド1 を実行し、使用中のEthernet欄のデフォルトゲートウェイを確認します。例えば表示が192.168.1.1なら コマンド2 と測ります。これは例なので、他の人のアドレスをそのまま使わないでください。

コマンドプロンプト(1)
ipconfig

コマンドプロンプト(2)
ping -n 100 192.168.1.1

普段は返ってくるゲートウェイへの返信も症状と一緒に欠けるなら、PC、ケーブル、LANポート、ハブ、ルーターが先の候補になります。NIC(ネットワークアダプタ)はPCの有線接続を担う部分です。故障以外に、PCや機器の処理負荷も考えられるため、最初から買い替えるのではなく条件を変えて比べます。

  1. 自分が管理する配線のコネクタの緩みや損傷を確認します。接続を外す場合は、通信中の作業がないことを確かめます。
  2. 手元の正常な別ケーブルへ替え、同じポート・同じ測定先で比べます。差がなければ元へ戻すか、交換した状態を記録します。
  3. 次にルーターのLANポートだけを変更します。WAN端子へ差し替えたり、用途不明のポートを使ったりはしません。
  4. 自分のハブを経由しているなら、安全に可能な範囲でそのハブを経由しない接続と比べます。改善した場合は、ハブ本体だけでなく外したケーブル区間も候補として残します。

Cat5eも1Gbps Ethernetに対応しており、『Cat6以上でないからロスが出る』とは言えません。カテゴリ名と、実際の損傷・接触不良は別の話です。Intelの技術資料でも1000BASE-Tはカテゴリ5eの配線を用いる規格として説明されています。高価なケーブルの購入より、既知の正常品での比較を優先しましょう。

ケーブルを替えて改善しても、挿し直しで接触が戻った可能性はあります。再現しない限り部品を断定せず、変更と結果を記録します。ドライバを確認するならPCまたはNICメーカーの公式案内に従い、版と変更前の状態を残してください。設定の一括変更や非公式の更新ソフトは必要ありません。

なお、ルーターがICMPへ返信しない設定なら、この測定は判定材料になりません。ゲートウェイだけが欠け、外部やゲームは安定している場合も、返信処理と通信転送を区別します。単独のロス表示だけで宅内機器を故障扱いしないことが重要です。

ゲートウェイは0%だが外部だけロスする場合

説明用の例では、ゲートウェイ100回は欠落なし、同じ時間の外部100回は4回欠落し、通話も途切れたとします。外部へ向かう部分を含めて調べる材料になりますが、ゲートウェイの0%はその観測中の結果です。ルーターの外向き転送、回線、ISP、外部経路のどこかを2地点だけで決めることはできません。

まず同期やダウンロードを止め、外部での欠落が減るかを見ます。次に別の適切な外部宛先でも同じ時間に再現するか比べます。1.1.1.1は外部確認の一例で、ゲームサーバーではなく、常に返信する保証もありません。詳しい分岐はルーターは安定、外部だけ悪い場合へ進んでください。

低負荷でも複数の宛先で繰り返すなら、発生日時とルーター・ONUの状態ランプを控えます。ONUは光信号を変換する機器です。管理機器の再起動は契約先やメーカーの手順で行い、再起動直後だけ改善するのかも記録します。自己流のONU直結やセキュリティ機能の無効化は行わないでください。

別PC / 別端末でも再現するか

別端末が使える場合は、問題のPCを測っている時間に、同じルーターにつながる端末でも確認します。1台だけならPCの負荷やNIC、その端末専用のケーブル・ポートが残り、両方なら共有する機器や外側を調べる優先度が上がります。ただし、それぞれ別の不具合が偶然重なる可能性までは消えません。

比較条件も書いてください。一方がWi-Fiなら、端末差だけでなく無線区間の違いが入ります。同じケーブルを別PCへつないで比べる方法はPC側の差を見る助けになりますが、測定時刻がずれるので、夜だけの混雑が変化していないかにも注意が必要です。

例えばPCを替えても同じケーブル・ポートで欠落し、ケーブルだけ替えると両PCで安定するなら、配線周辺を優先して調べられます。反対に、端末を替えた瞬間に改善しただけでは、接触の変化や症状の一時停止もあり得ます。何を替えたかと、元へ戻した場合にどうなるかを対で残すと説明しやすくなります。

一つの宛先だけロスする場合

100回に1回返信が欠ければ、表示上は1%です。しかしその数字だけで回線故障とは言えません。宛先のICMP応答制限や経路固有の事情もあるため、その時間にゲームや通話で症状があったか、他の宛先も変わったかを見ます。別の宛先と異なる時間に測った結果だけでは、宛先差と時間差を分けられません。

ゲームだけで続くなら、公式障害情報とサーバー地域を確認し、ゲーム運営へ相談する方が話を進めやすい場合があります。中間経路の無応答を並べて『この設備が故障』と指定するより、最終宛先の結果とプレイ中の現象を添えてください。複数の測定が食い違うこと自体も、調査に使える情報です。

相談前に記録する情報

相談資料には、日時と継続時間、ゲーム・地域・ロス表示、Windows Pingの宛先と回数、ゲートウェイと外部それぞれの結果を残します。ケーブル、ポート、別端末の比較では、変えたものと変えていないものが分かるように書きましょう。Ping解析で統計を整理しても、元の出力は手元に残しておくと再確認できます。

配線変更でも改善せず有線の複数端末で外部の欠落が続くならISPへ、特定のPC・NICに限るならPCメーカーへ、1ゲームだけなら運営へ相談します。問い合わせ下書きの自由メモに比較結果を加えれば、『有線なのにロスする』だけでなく、どこまで試したかを一緒に伝えられます。回線契約や機器の変更は、その調査結果を見てから検討しても遅くありません。

参考にした一次資料

状況を整理したいときは症状から診断できます。測定値だけで故障や責任を確定するものではありません。